産後太りや肥満によるダイエットを行っている方で真っ先に思い浮
かべるエクササイズがジョギングやウォーキングです。
ウォーキングはともかく、ジョギングの場合、体脂肪を燃焼させる
効果がたしかにあります。しかし、太めのカラダで急激に運動をし
ますと、膝や腰への負担は当然として、骨への影響も看過できない
ものがあります。トコちゃんベルトを着用する理由として多くの方
々がこのあたりを原因として挙げている事からもお分かり頂けるか
と思います。
また、体脂肪の削ぎ落としは女性にとっても裏腹のところがありま
して、急激に皮下脂肪組織等を減らしすぎますと、女性ホルモン異
常を起こし、無月経症などに陥りやすくなります。
腰や骨への負担をできるだけ与えないように、また、女性ホルモン
などに悪影響を与えない程度の運動とはなにか？
よくいわれているのが、医学博士の鈴木正成氏が考案なさった「ダ
ンベル体操」です。ダンベルやペットボトルなどを用いて適度のウ
エイト（負荷）をかけながら、レジスタンス（時間）をかけて行う
エクササイズです。つまり、“持久力 ＋ 筋肉” 運動の総称のこ
とです。この場合、走ることで体脂肪と一緒に削ぎ落とされてしま
います。筋肉のたんぱく質、そしてコラーゲン（骨のたんぱく質）
不足にともなう腰痛や骨盤不全、骨折事故といった副作用にかんが
みて、筋肉が付き過ぎない “赤筋”を鍛錬する持久的筋肉を組成し
つつ、体脂肪を燃やしていくことができます。
日常生活を送る上で各人が追い求める体型 （女性であればクビレを
保った “女性らしい体型”） に近づくために、必要な程度のたん
ぱく質合成を促すことで、体脂肪を燃焼しながら、骨の組み立てに
とって必要なコラーゲンづくりも促進することもできるのです。
このあたり、有酸素運動 ＋ 持久的筋肉 、これを“アイソメトリッ
クス”と総称しますが、これらは激しい腰の動きが特徴のズンバや
コアリズム‥から、モムチャンダイエットやフィギュアロビクス、
トレーシーメソッド‥といったエアロビックス手法を取り入れたエ
クササイズまで見ることができます。
ただし、前者の場合、運動中に腰を痛める方が多くおられるようで
すので、後者のやさしい動きでじっくりエクササイズに取り組むほ
うがより安心だといえます。